※名前変換機能があったものですから、迷わずヒロイン名を『山中いの』にしましたv
なので、いのちゃん総受けに///素敵vv


2月14日、聖バレンタイン。 さてさて愛しいあの子のチョコは誰のもの?





Happy Valentine〜チョコは誰の物?〜(期間限定フリー小説)





「よしっ!後は固めるだけね!」 2月13日夜。
いのはアジトにある台所でチョコを作っていた。
明日は2月14日。 そう、バレンタインである。
女の子が好きな人に愛を込めてチョコを贈る日・・・ お菓子業界の策略かもしれない。
しかし全国の恋する乙女はこの日、好きな人の為にチョコを作るのだ。
自分の気持ちを受け取ってもらいたいから・・。

それは いのも例外ではなかった。
いくらS級犯罪者とはいえ、いのも女の子。 恋ぐらいするだろう。
明日の2月14日に自分の好きな人に贈る為のチョコを作っているのである。
チョコを作っているいのの姿は楽しそうである。

その姿を影から覗いている者達がいた・・

「いの楽しそうだな・・うん・・」
「誰にチョコ作ってるんでしょうねぇ・・」
「そりゃ俺だろ」
「何を言っている、俺に決まってるだろう・・・」
「オイラだよ!うん!」
「イヤ、俺ダロ」
「俺だな」
「何でリーダーまでいるんだよ」
「いちゃ悪いか?」
「別に?」

影から覗いていたのはデイダラ、鬼鮫、サソリ、イタチ、ゼツ、リーダーである。
鬼鮫以外はみんな いのに恋愛感情を抱いている。
そして日々争奪戦が行われているのである。

「みんな何してるの?」

ビクゥッ!!!

「い、いの!?いつからそこに・・!?」
「今さっき。ところでみんな何してるの?」
「い、いや何でもないぜ?うん。」
「そう?」
「おーそうだそうだ。よーし皆もう寝ろー!」

『はーい!!』

「?」


---次の日--- ついに運命の2月14日。

男達は妙に気合が入っていた。
全ては いののチョコの為である。
リーダーとゼツは任務に行ってしまった。
行きたくないと泣き喚いていたが無理矢理行かせた。
鬼鮫は巻き込まれないように自室へと非難した。
いのは今この部屋にはいない。

「フフンッいののチョコは俺のだな!」
「何を言っている俺のだ!」
「オイラだよ!うん!」

ゴゴゴゴゴ バチバチバチ 三人の間には火花が散っていた。

「何が何であろうと いののチョコは俺がもらうぜ?」
「フンッやれるものならやってみろ・・・」
「いののチョコはオイラが貰うんだー!」

サソリは傀儡を取り出し、イタチは写輪眼を出し、デイダラは粘土を取り出した。

「いののチョコは俺のもんだ!!ソォラァ!!」
「いののチョコは俺が貰う!!火遁・豪火球の術!!」
「いののチョコはオイラのもんだー!!喝!」

その場はものすごいことになっていた。 もう誰も近づけない状態である。

「何してんのみんな!!」
「「「いの!(うん)」」」
「もーこんなとこで戦ったら危ないでしょー?外でやりなさい!」
「「「ごめんなさい・・・」」」
「分かったらいいの」

三人とも いのには頭があがらないようだ。
三人が反省していると いのが「あっそうだ」と思い出したかのように部屋に戻った。

しばらくすると戻ってきた。

いのの手には・・・ チョコ

三人の心拍数が一気にあがる。

(((い、一体誰にー!?)))

「あ、あの・・サ、サソリさんこれ受け取って下さい!」

(いよっしゃー!!)
(な、なぜだ いのー!!)
(ガーーーンッ!!!)

サソリは心の中でガッツポーズし、イタチとデイダラはその場にうなだれた。
いのは顔を真っ赤に染めてチョコを差し出している。
サソリはぐいっと いのを引き寄せてそのままお姫様抱っこした。

「キャァァァ////」
「ありがたく頂くぜ?お前ごとな」
「サ、サソリさん////」

いのは顔を真っ赤に染めた。
サソリはくるっとイタチとデイダラの方を向き、ニヤッと笑って言った。

「俺の勝ちだな?」
「「チ、チクショーー!!」」

イタチとデイダラの叫び声がアジト中に響いた。

いののチョコ争奪戦。
勝者・サソリ。 END