「さよなら、そしてお帰りなさい」
「シカマル〜!チョウジ!行くわよ」
今日もあたし達三人はある場所へと向かう。
任務の無くて、三人がいっしょにいられるときは必ず行く場所。
向かう先は--------------
「アスマ先生〜!今日もうちの花屋一番のお花を持ってきてあげたわよぉ!!」
かつての恩師が眠る場所。
と言っても、ここにはもうきっとアスマ先生はいない。
「アスマ先生はきっと、千の風になったよ!」
鼻水グチャグチャで泣いてたシカマルと、
狂ったように花を供えるあたしに、チョウジが言ってくれた言葉。
それを信じてるから。
「あいつはどこを吹き渡ってるんだろうなぁ」
シカマルがのんびりと雲を見上げながら言う。
「紅先生の所とかかなぁ〜」
チョウジが笑って答える。
「そうかもね!」
アスマ先生はきっともうここにはいない。
けれど、きっとここにいる。
私たち三人が集まれば、きっとアスマ先生もきっと来てくれるわ。
くわえタバコで、顎をポリポリとかきながら。
そして、ワイルドだけど優しい笑顔を向けてくれるわ、きっと。
「最強10班は不滅よぉ!!!」
あたしが叫ぶと、シカマルもチョウジも「オー!!」と、声を張り上げてくれた。
そして、
強い、けれど暖かな風が、あたし達を包んだ。